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定義にて説明されていたように、基本的に人力にて作られていくボードウォークには、
それなりの工夫が必要です。ボードウォークは次の部品にて構成されています。

●杭
ボードウォークを固定する柱であり、地中に凡そ50cm〜1m打の深さに差し込まれます。使用する工具は穴スコと呼ばれる直径20cm程の穴をあけるスコップとツルハシ、バール。80%程の深さの穴にこの杭を差し込み大型のカケヤにて、固定されるまで 打ち付けます。
材質はカラマツ等の樹脂成分の多い材料を使用し、地中に入る先端部は防腐材を塗りつけておきます。運搬や作業しやすい太さを選定してください。余りにも 太くて長い杭だと、ボードウォークが長くなればなるほど、運搬が困難となります。このボードウォークで一番重いのが、杭です。左右の杭間距離は基本として2mと設定します。

●枕木
鉄道のそれではありません。左右の杭を連結し,上部にレール材を設置する、ボードウォークの安定レベルを決定する部品です。しっかりと水準器によって水平を確保し、設計強度に耐えるボルトによって杭と枕木を固定します。強度の目安は降雪量や、設計強度によって異なりますが、およそ1スパン(杭間距離)2tonとなります。1スパン強度とは左右の杭2本に連結された枕木が2箇所(杭間距離3m〜4m)の合計4本の杭に かかる強度を示します。よって1本のボルトにかかる負担は1/4より多めの800kg/cm〜1tonの重さに耐える剪断強度が必要です。

●レール材
基本的に枕木と同じ規格を選んでください。これによって材料コストの低減ができると共にレール、枕木と区別無く使用することができます。レール材はボードウォークのしなりを左右します。一度テストされてから、使用者の安心できうるしなり、たわみを選びましょう。同じ規格の材料でも、木材の種類や品質によって強度は大幅に異なりますので、注意しましょう。
レール材は枕木間に3本渡されます。各々次のレールにボルトで連結されます。また左右のレールは直接杭にボルトにて固定されます。
この工事が強度を決定する大切な工事となります。固定ボルトは杭と枕木に使用された同じダイヤメーターの太さを選ぶことによって、関連部品や工具の種類を少なくすることができます。

●敷き板材
長さ2m幅20cm程度の板が目安。厚みは材料に乗っかり、たわみを確かめた後に決定しましょう。よって厚み4cm程度となります。

●車輪止め材
車椅子の車輪を止める角材で、同時に敷き板のそりのばらつきを一定にする役割を果たします。1.5寸角程度でしょう。

 

概ねこれらの材料によってボードウォークは構成されています。
この材料総てに共通することは、運べる重さであり、
これによってボードウォークは山深く入っていくことができます。